2008年7月頃から趣味で書いてる小説です。
(誤字脱字あります。直している途中ですが・・・すみません)
Death earth love-R
【壱】
私には大好きだった友人がいた。
子供の頃出会ってすぐ好きになった。
私が物心ついて来た時から、毎日一緒だった。
毎日が嬉しくて楽しい日々だった。
周りの人たちは【彼】の事を私の彼氏という見解だったけど、実際はちょっと違う関係だと大人になるにつれて少しずつ解ってきた。
彼の自宅にも子供の頃から何度も遊びに行った。
彼の家は古風な家の造りで私の家からは北の山側に歩いて行って5分ぐらいの場所にあった。
ごく一般的な普通の家だったけど・・・いつも彼しか居なかった。
しかし、居間にいくと簡素なキッチンの近くにあるテーブルにはオヤツや夕食がいつも用意されていた。
私の両親は彼の両親と知り合いらしく、良く彼の親についての話題が自宅での夕食時にでた。
しかし、私は彼の両親を見たこともないし、彼から話を聞いた事も無かったので、その話をもともと知っていたかの様に「ウンウン」とうなずいて過ごすのが日課だった。
彼が私に「僕は宇宙人の様な存在で、この体は機械の様なモノで出来ているんだよ」って言っていた事は・・・タブン真実なんだろうな〜〜〜って思った・・・。
こないだ、彼が服を脱いで見せてくれた時、一般的な淡い期待は・・・吹き飛んだ。
いや〜〜〜そうでしょ・・・普通は!
私にもとうとうこういう瞬間が来たのかと・・・勘違いしちゃったもの。
彼の体は私が想像していたモノとは全然違っていた。
なんかそう・・・言うなれば理科の実験室にある解体標本の様でした。
今まで、身体検査の時はどうしてたんだろう???
顔はその辺の男の子と変わらないのだけど・・。
体は一個一個部品が外されていって、最後は空洞が見えた。
おなかから手を入れると背中の方から手が出たので、自分の両手で握手してみた。
部品を外したまま、彼はコーヒーを炒れてくれた。
なんで動けるの???
ロボットとも違ってなんだか解からない力場で動けるんだって。
良く物を知らない私にも・・・彼はすごい世界から来ているんだと解りました。
「何の為にココにいるの???」って聞いたら「君だけの為にココにいる!」って告白された・・・真っ赤になってうろたえる私。
相手が人間じゃないのに、私も変な奴だよな・・・って思う。
でも、好きになっちゃったみたい。
友人だったのが、恋人に昇格?
いや人じゃないかな・・・なんだろ???
【弐】
そこは、どこまで行っても真っ白な世界だったよ。
今は君と一緒にココで存在しているけど、前はソコにずっと居て、白い空を見ていた。
そこの地上では何もかも燃えていて、肉体を持つ生物は居なかったけど、ちゃんと仲間が居ていつも話をしていた。
え・・・場所???そう・・・君は宇宙の果てって想像したことがある?
その君の飲んでるミルクの中にある気泡がこの宇宙みたいな構造なんだよ。
超大な空間の中に浮いている球体。
宇宙が真っ暗闇なのは構造物の中にポツンと漂っているから。
球体の外側はもっと密度の高い世界になっていて生物は存在出来ないけど、僕らの世界はその外側にあって外の白い空を見ながら・・・
たまに内側が見通せる場所場所に行ってこの宇宙の中心に向かって、何があるんだろうっていつも話し合ってた。
よく本で宇宙は広がっているという話があるでしょう。
確かにそのミルクの中にある気泡の様な宇宙は僅かに少しずつ大きくなっているよ。
コップの底に発生した小さな気泡が、コップの上に浮いて行くにしたがって・・・水圧が少なくなると少しずつ大きくなるのと
同じ事が起こってる。
間も無く気泡はコップの上の水面に到達してこの宇宙は砕けてしまうかも知れない。
そうしたら何もかもバラバラになって全てが終わってしまうけど・・・・。
対策の方法はコップに蓋をして逆さにするか、ミルクを凍らせると平気なんだけどね。
・・・と彼が話してくれた。
「コップごとミルクの貯蔵タンクに沈めてしまえばいいんのではないかしら?」と私が言ったら彼は少しはにかんで「そうだね」
って言って笑った。
私は焼いたトーストを2枚食べると、一気にミルクを飲み干した。
私の飲んだミルクの中の沢山の小宇宙は漆黒の闇に包まれてしまった。もう白い色かどうか解らなくなってしまうのだろうと思った。
彼もミルクを飲んでいた。機械なのに?
いややはり違うらしい・・・。
今日こっそり入浴するために着替える彼を覗いたら、この間と違って普通の人間の体をしてた・・・。
この間見たアレは気のせい?幻?
ミルクを飲み干した後のガラスのコップをテーブルに置いてたら、少し地震があってコップが揺れて床に落ちて割れてしまった。
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